この記事では、雨水について次の内容をお伝えします。
- 雨水の意味と2023年の日付
- 二十四節気と七十二候
雨水の意味や七十二候を知ることで、寒さが少しずつゆるんでくる雨水とはどんな時季なのかを理解することができます。
雨水(うすい)とは?
雨水とは、雪が雨へと変わり、氷がとけ出すころのことです。
昔からこの季節は、農耕の準備をはじめる目安とされてきました。
2023年はいつ?
二十四節気の一つである雨水は、毎年同じ日ではありませんが一日前後するだけで、ほぼ固定されています。
雨水の日付が変わる理由は、二十四節気の一つである雨水は太陽の動きを基準にした太陽暦(太陽の季節点)で決めているからです。
二十四節気と七十二候
二十四節気は、季節(春夏秋冬)を24に分けたものです。
七十二候は、二十四節気をさらに細かく分けたもので、旬の花木や食べ物など自然の変化を細かく表現しています。
ここからは、雨水の七十二候の初候~末候を詳しくご紹介します。
雨水【初候】第四候
【新暦】2月19日~23日ごろ
・土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)
【意味】雨が降って土が湿り気を含む
旬の句
みちのくの 淋代の浜 若布寄す(青邨)
旬の花
.【いぬふぐり】オオバコ科クワガタソウ属の越年草で別名「イヌノフグリ」。3月~5月に淡い青色の花を咲かせる。ふぐりとは睾丸のことで、ふたつ合わさっている実の形がそれに似ている。
旬の食べ物
【わかめ】海苔、こんぶと並ぶ日本の三大食用海藻ですが、日本以外でわかめを食べるのは朝鮮半島のみです。ヨーロッパなどでは、日本から来た船に付着したわかめが繁殖して大問題になっているところもあり、2000年の世界の「侵略的外来種ワースト100」に入っています。
旬の生き物
【かわうそ】「川獺(かわうそ)を祭る」という中国の故事があります。
旬の行事
【お伊勢参り】江戸時代中ごろから、伊勢神宮参詣が庶民の間で盛んになりました。当時は自由な旅が許されなかったが、お伊勢参りなら通行手形が認められ、一生に一度でも行きたい庶民の夢でした。
主な記念日
- 2月19日 万国郵便連合加盟記念日
- 2月20日 旅券の日
- 2月21日 国際母語の日
- 2月22日 太子会(聖徳太子の忌日)
- 2月23日 天皇誕生日
雨水【次候】第五候
【新暦】2月24日~28日ごろ
・霞始靆 (かすみはじめてたなびく)
【意味】かすみがたなびき始める
【旬のことば】
・春霞(はるかすみ)冬から春になる頃「霞」が立って遠くが見えにくくなる様子。
【旬の花木】
・沈丁花(じんちょうげ)強い香りが特徴で、香木の沈香のような良い匂いと、丁子のような花をつけることが由来です。赤く丸い実は有毒なので食用はできません。
【旬の野菜】
・からし菜からし特有の辛みと香りがある菜葉で、その種から和からしを作ります。旬は2月~4月で、種の保存を欠かさない「金沢の伝統野菜」です。
【旬の行事】
・北野菜種御供(きたのなたねごく)菅原道真の忌日で、2月25日の京都北野神社の祭礼です。菜種の花を押して献じ、花がない時期には道真が好んだ梅を代わりにし梅花祭として親しまれています。
主な記念日
- 2月24日 クロスカントリーの日
- 2月25日 深良用水完成の日
- 2月26日 二・ニ六事件の日
- 2月27日 冬の恋人の日
- 2月28日 ビスケットの日
雨水【末候】第六候
【新暦】2月29日~3月4日
・草木萌え動く(そうもくもえうごく)
【意味】草木が芽吹き始める
【旬の句】
菜の花や 月は東に 日は西に(蕪村)
【旬の草花】
・緑はこべ 開花は2月~6月、家の辺りや道ばたなどで普通にみつかる野花です。太陽の光を受けると開く白い小さな五弁花は雨や曇りの日は閉じたままで、閉じた花の中でおしべがめしべに花粉を渡す。
【旬の野菜】
・菜花 春の訪れを告げる旬の緑黄色野菜。花が開く前のつぼみに含まれるビタミンCや鉄分、カルシウムなど栄養豊富です。
【旬の行事】
・ひな祭り 3月3日「桃の節句」でもあります。女の子の健やかな成長を願うひな祭りです。もともとは紙で作った人形で体を撫で、その人形を川に流すことで厄払いをする行事でした。平安時代の貴族の女の子の人形遊びである「ひいな遊び」が、「ひな祭り」になりました。
ひな祭りの行事食は、 ひし餅、ひなあられ、はまぐりの潮汁、白酒、ちらし寿司などです。
ひし餅の作り方 「材料」水400CC、小麦粉150g、砂糖70g、抹茶小さじ1,食紅(赤)少々
- 小麦粉と砂糖をふるう。
- 3等分し、赤・白・緑の3色つくる。
- それぞれに水を加えて混ぜる。
- 耐熱容器に入れてラップし、600W電子レンジで6~7分。
- 3回くりかえして、重ねて切る。
主な記念日
- 2月29日 閏日
- 3月1日 労働組合法施行記念日
- 3月2日 遠山の金さんの日
- 3月3日 ひな祭り
- 3月4日 ミシンの日
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雨水とは?まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
雨水の意味や2022年の時期、二十四節気と七十ニ候、旬の花木や行事などをご紹介しました。
一雨ごとに植物や生き物が目覚め、春を待ち望んでいるのが感じられる季節ですね。
コメント
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