この記事では、春分の日について次の内容をお伝えします。
- 春分の日の意味
- 2023年の春分の日はいつ?
- 春分の二十四節気と七十二候
- お彼岸や秋分の日との関係
春分の日は、寒さがやわらいで桜の花が咲き始める頃です。春分の七十二候ではこの季節の特徴を具体的にご紹介します。
春分の日とは?
春分の日とは、「自然をたたえ、生物をいつくしむための日」として、法律で定められた国民の祝日です。
春分の日は太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜が同じ長さになります。天文学的には、春分から夏至の前日までが「春」となります。
寒さも和らいで草木も太陽のある方に伸び、桜の花が開くころです。
2023年の春分の日はいつ?
春分は二十四節気の一つです。春分の日付けは太陽の動きで決められるため、年によって1日前後することはありますが、20日か21日でほぼ固定しています。
二十四節気と七十二候とは?
二十四節気→太陽の動きを基準にした太陽暦で1年を二十四に分けたものです。
七十二候→二十四節気をさらに細かく七十二に分け、季節の移ろいを取り入れています。
*二十四節気・七十二候くわしくはこちらをどうぞ!
ここからは、春分の七十二候の初候・次候・末候を順番にご紹介します。
春分の初候(第十候)
【初候の時期】
3月21日~3月25日ごろ
・雀始巣(すずめはじめてすくう)
(意味)昼が長くなり、スズメが朝から晩まで巣をつくりはじめる頃です。
【旬の句】
春はあけぼの やうやう白くなりゆく 山ぎは少しあかりて 紫だちたる雲の細くたなびきたる(清少納言「枕草子」)
【旬の鳥】
雀(すずめ)この時期には巣づくりのために稲をくわえて飛んでいる姿が見られ、私たちがもっとも身近に感じる鳥です。雑食で何でも食べますが、お米が大好物です。
【旬の草木】
たんぽぽ 3月~5月ごろに花を咲かせます。たんぽぽはワインの原料にもなり、タンポポコーヒー、タンポポ茶もあります。
さらに生薬として解熱、発汗作用もあるとされます。
茎に含まれる乳液からゴムを採取することもあり、日本のタイヤメーカーも研究しています。
【旬の野菜】
蕗(ふき)4月~6月が旬の数少ない日本原産の野菜です。野山に自生し食用されるのは愛知県が多いです。
選ぶコツは、葉は緑が濃く黒ずみのないもので、茎は適度な太さで赤みがかったものがおいしいです。
主な記念日
- 3月20日 春分の日
- 3月21日 国際人種差別撤廃デー
- 3月22日 放送記念日
- 3月23日 世界気象デー
- 3月24日 ホスピタリティ・デー
春分の次候(第十一候)
【次候の時期】3月25日~29日
・桜始開(さくらはじめてひらく)
(意味)桜の花が咲き始める頃です。
【旬のうた】
うらうらに 照れる春日に ひばり上がり 心悲しも ひとりし思へば(大伴家持)
【旬の花木】
桜 桜が開花するころです。ほとんどがソメイヨシノですが、繁殖能力が低いため人間が接ぎ木しないと増えていけません。山桜やマメ桜など数十種類の桜があります。
【旬の鳥】
ひばり 美しい鳴き声が魅力で、歌手の美空ひばりの芸名も、そこに由来します。草原や農耕地の上空を飛んだり草むらに急降下して、巣の位置を知られないように飛んでいます。
【旬の食べ物】
さくらえび 桜エビの旬は桜が咲くころです。透明な体に光があたると、赤い色素が透き通って桜色に見えます。海鮮丼やかき揚げなどがおいしいですね。
主な記念日
- 3月25日 電気記念日
- 3月26日 カチューシャの歌の日
- 3月27日 さくらの日
- 3月28日 シルクロードの日
- 3月29日 マリモの日
春分の末候(第十二候)
【末候の時期】3月30日~4月3日
・雷乃発声(かみなりこえをはっす)
(意味)春の訪れを告げる雷が鳴りはじめるころ
【旬の句】
大空に 木蓮の花の ゆらぐかな(虚子)
【旬の草木】
木蓮(もくれん)3月下旬~4月にかけて開花。開花時期は白木蓮ですが、別名「紫木蓮(しもくれん)」といわれるほど紫の花が多い落葉低木です。
【旬の野菜】
うど 自生のうどは3月~4月が旬。選ぶ時は根元から葉先まで太くてみずみずしく、うぶ毛がびっしりついているものがおいしいです。
【旬の日】
エープリルフール 4月1日は「嘘をついても良い日」としてすっかり定着しています。
フランスのシャルル九世が、新年を1月1日にしようとすることに反発した民衆が、それまでの新年であった4月1日を「嘘の新年」としてバカ騒ぎを始めたことから始まりました。
主な記念日
- 3月30日 国立競技場落成記念日
- 3月31日 エッフェル塔の日
- 4月1日 エイプリルフール
- 4月2日 国際子どもの本の日
- 4月3日 日本橋開通記念日
【お彼岸・秋分の日との関係】
お彼岸は年に2回、春と秋にあります。
春分の日と秋分の日を中日(ちゅうにち)に、前後3日を含めた7日間が「お彼岸」です。
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように、春分の日や秋分の日を境に季節が変わって、寒さや暑さが和らいで過ごしやすくなります。
お彼岸は、先祖の霊を供養する仏事が行われる日でもあります。
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春分の日と2022年はいつなのか
最後までお読みいただきありがとうございました。
春分の日とは、
- 「生物をいつくしむための日」として、法律で定められた国民の祝日。
- 太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜が同じ長さになる。
- 寒さも和らいで、桜の花が咲くころ。
季節が勢いよく進んで様々な変化が感じられる春分のころは、外に出て思いきり背伸びをしたくなりますね。
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