小暑とは?
二十四節気の一つである小暑とは、梅雨が明けて本格的に夏になるころ。
この記事では、小暑について次の内容をお伝えします。
- 小暑の意味や2023年はいつなのか
- 二十四節気と小暑の七十二候
- 暑中見舞いの例文
小暑の意味と七十二候を知ることで、梅雨が明けて夏を迎える小暑とはどんな時季なのかを理解することができます。
小暑(しょうしょ)とは?
小暑とは、梅雨が明けて本格的に夏になるころのこと。
南から熱い風が吹きはじめ、いよいよ夏の幕開けです。
暑中見舞いの便りが届くころですね。
2023年の小暑はいつ?
二十四節気の一つである小暑は、毎年決まった日になるわけではありませんが、1日前後するだけでほぼ固定しています。
年によって日付が変わる理由は、二十四節気の一つである小暑は、太陽の動きを基準にした太陽暦(太陽の季節点)で決めているからです。
二十四節気と七十二候
二十四節気とは一年を24に分け、七十二候はさらに細かく一年を72に分けて旬の草花や生き物など季節の移ろいを表現しています。
ここからは、小暑の七十二候(初候・次候・末候)を詳しくご紹介します。
小暑【初候】第三十候
【新暦】7月7日~11日ごろ
・温風至(おんぷういたる)
(意味)暖かい風が吹いてくる
旬の句
別るるや 夢一筋の 天の川(夏目漱石)
【候のことば】
七夕 天の川で区切られて会うことができなくなった織姫と彦星が1年に1度だけ再会できる七夕の物語で知られる日。

【旬の魚介】
こち 夏を代表する高級魚で上品な甘味のある白身魚です。高たんぱく、低脂肪なので夏バテに効果的です。必ず夫婦一緒にいる魚で、オスかメスが一匹釣れると、もう一匹も釣れるといわれています。
【旬の行事】
ほおずき市 7月9日~10日は浅草寺で、ほうずき市が開かれます。7月10日は功徳日(くどくび)といって、この日に観音様にお参りをすると46000日分のご利益があるといわれています。
主な記念日
- 7月7日 七夕
- 7月8日 質屋の日
- 7月9日 ジェットコースター記念日
- 7月10日 納豆の日
- 7月11日 世界人口デー
小暑【次候】第三十二候
【新暦】7月12日~16日ごろ
・蓮始めて開く(はすはじめてひらく)
(意味)蓮の花が咲きはじめるころ
旬の句
夜の蓮に 婚礼の部屋を 開けはなつ(誓子)
【旬の花木】
蓮の花 水底の地下茎から茎をのばし、水面に葉を浮かべ花を咲かせます。蓮の皮はとても厚く、土の中で長い歳月、発芽する力を保ちます。1951年には千葉の落合遺跡で2千年前の蓮の実が発見され発芽をして花を咲かせました。
【旬の行事】
お盆 ご先祖様の霊を祀る期間で8月13日~16日までの4日間をお盆とすることが多く、地方によっては旧暦のまま7月13日~16日までとする地域もあります。
一般的な出迎え方は13日の夕方に迎え火を焚いてご先祖様を迎え、期間中にお墓参りや読経、お供え物をして供養します。16日の夕方には送り火を焚いて、ご先祖様にあの世に帰っていただきます。
主な記念日
- 7月12日 人間ドックの日
- 7月13日 盆迎え火
- 7月14日 ひまわり(衛星)の日
- 7月15日 中元
- 7月16日 駅弁記念日
小暑【末候】第三十三候
【新暦】7月17日~21日
・鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)
(意味)鷹のひなが、飛ぶことを覚える
旬の句
鷹一つ 見つけてうれし 伊良古崎(芭蕉)
【旬の鳥】
鷹 鷹の幼子が飛び立ち獲物を捕ることを覚えるころです。4月~5月に卵を産み、30日~40日程度で孵化して、その後30日前後で巣立ちを迎えます。
古来より鷹は、武人の象徴とされ鷹の羽を家紋に使う家も多く、阿蘇神社の神紋としても使用されています。
【候のことば】
土用入り 7月20日ころ土用入りします(夏の土用は立秋前の18日間)。この時期の丑の日が土用の丑の日。夏バテしないように、うなぎや、土用しじみなど精のつくものを食べます。また、梅干し、うどんなど「う」のつく食べ物もよいとされます。
年によっては丑の日が2回あり、一の丑、二の丑と呼ばれます。
【旬の魚介】
うなぎ 万葉集に登場するほど日本人に親しまれている魚です。ビタミンAやDが豊富で栄養が詰まっているウナギですが、近年では日本ウナギは絶滅危惧種になっています。
主な記念日
- 7月17日 東京の日
- 7月18日 光化学スモッグの日
- 7月19日 女性大臣の日
- 7月20日 月面着陸の日
- 7月21日 自然公園の日
暑中見舞い
暑中見舞いを送る時期は小暑から立秋まで(7月7日~8月6日ごろ)で、立秋以降(8月7日ごろ~)は残暑見舞いになります。
ただ、小暑が過ぎてもまだ雨の日が続いている時は梅雨明けを待って、日付は書かず「〇〇年 盛夏」と書き添えます。
暑中見舞いに使えるあいさつ文
- 暑さ厳しき折柄
- 夏空がまぶしく感じられる頃となりました。
- 七夕飾りが軒先に揺れております。
- 暑さ厳しきおりではございますが、お元気で
- 夏祭りのにぎわう頃
残暑見舞いに使えるあいさつ文
- 立秋とは名ばかりの暑い日が続いております。
- 暦の上ではもう秋というのに
- 炎暑が続き本当の秋が待ち遠しい毎日ですが
- 暑さはおさまる気配もございません
- 夜空に秋の気配を感じる頃
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小暑とは? まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
小暑の意味と2022年の期間、二十四節気と小暑の七十二候についてご紹介しました。
梅雨が明け、いきなり太陽が照り付ける真夏が始まりますので、お体を大切にお過ご下さいね。
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