この記事では、清明について次の内容をお伝えします。
- 清明の意味や2023年はいつ?
- 二十四節気と七十二候
清明の意味と七十二候を知ることで、すべてが生き生きとする清明の時季をくわしく理解することができます。
清明(せいめい)とは?
清明とは、天も地も、すべてのものが生き生きと輝きを増すころです。
花が咲き、鳥が歌い、地球上の生き物が明るくきらきらと成長していく様子が見えて、外を歩くと心が躍り、とても幸せを感じる季節です。
2022年の清明はいつ?
2023年の清明 4月5日 期間 2023年4月5日~20日ごろ
清明は、毎年同じ日付とは限りませんが1日前後するだけでほぼ固定しています。
シーミー(清明祭)とは?
沖縄では清明のころに、シーミー(清明祭)が行われます。
シ―三―とは先祖供養の行事で、親せきが集まって門中墓にお参りし、重箱料理や酒、花をお供えします。供えた後は、お墓の前で御酸味(ウサンミ)と呼ばれる鶏肉、豚肉、魚を蒸したもの、かまぼこなどをいただき、泡盛を飲んで歌い踊って楽しみます。
二十四節気と七十二候
二十四節気とは、一年を24に分けて季節の名前をつけたものです。清明はその二十四節気の中の一つで、他には、立春、春分、冬至、大寒・・・など全部で24の節気があります。
七十二候は、二十四節気をさらに細かく72に分けて、旬の草花や生き物など季節の移ろいを表現しています。
ここからは、清明の七十二候(初候~末候)を順番にご紹介します。
清明【初候】第十三候
【新暦】4月4日~8日ごろ
・玄鳥至(つばめきたる)
(意味)つばめが南からやって来る
【旬の句】
妻も吾も みちのくびとや 鰊食ふ(青邨)
【旬の鳥】
つばめ 南の国で過ごしたツバメが生まれ故郷の日本に帰って巣づくりをします。夫婦で一緒に泥やワラなどに唾液をまぜて巣をつくり、3個~7個たまごを産みます。「つばめが巣をかけるとその家に幸せが訪れる」という言い伝えがあります。
【旬の野菜】
行者にんにく 旬は4月~5月。北海道や近畿より北の山奥に自生し、山で修行をする行者が食べて精をつけたことから、その名がつきました。生育に5年~7年かかる稀少な山菜です。
【旬の魚】
初かつお 旬は年に2回、初がつおの春と、戻りがつおの秋。春は脂が少なくさっぱりした味で「たたき」が合う。秋は脂があるので刺身がおいしいです。
*かつおだしの作り方*『香りが命の一番だし』
- 水1ℓに昆布20gを弱火で加熱
- 沸騰寸前に昆布を取り出す
- かつお節30gを一気に入れてサッと出す
- 沸騰後すぐに火を止めてこす。
『煮物やみそ汁向きの二番だし』
- 水1ℓに一番だしで使った昆布とかつお節を入れて10分ほど弱火で煮立てる
- 新しいかつお節(追いがつお)10gを加えて5分ほど煮る
- かつお節をこして取る
【旬の行事】
お花まつり 4月8日はおしゃかさまが生まれた日。花がたくさん咲いてにぎわう季節なので、誕生を祝う降誕会が花まつりになりました。さまざまな草花で花御堂(はなみどう)をつくり、浴仏盆に誕生仏を置き、その上へ甘茶を注いでお祝いします。
主な記念日
- 4月4日 トランスジェンダーの日
- 4月5日 小笠原返還記念日
- 4月6日 北極の日
- 4月7日 労働基準法公布記念日
- 4月8日 忠犬ハチ公の日
清明【次候】第十四候
【新暦】4月9日~13日ごろ
・鴻雁北(がんきたへかえる)
(意味)暖かくなり、雁が北へ帰っていくころ。
旬の句
順礼に 打ちまじりゆく 帰雁かな(嵐雪)
【旬の鳥】
雁(がん)暖かくなってくると、冬鳥の雁が北に旅立ちます。雁は冬の風物詩として日本画や小説、「万葉集」などの作品に登場します。
【旬の野菜】
たらのめ 旬は4月~6月上旬。春の山菜のひとつで、たらの木の新芽です。選ぶコツは穂先があざやかな緑で、大きくなる前のもの。葉酸、ビタミンEが豊富で、天ぷらが美味。
【旬の魚介】
ほたるいか 旬は1月~5月。名所は富山湾で大群が海面近くに現れ光をともす姿が見られる。新月の夜、春の産卵期に水面の高さがわからず波にさらわれてしまうことを「身投げ」といい、富山の風物詩になっています。
主な記念日
- 4月9日 大仏の日
- 4月10日 女性の日
- 4月11日 ガッツポーズの日
- 4月12日 世界宇宙飛行の日
- 4月13日 決闘の日
清明【末候】第十五候
【新暦】4月14日~18日
・虹始見(にじはじめてあらわる)
(意味)春の雨上がりに、空に初めて虹がかかるころ。
【旬の句】
虹立ちて 忽ち君の 在る如し(虚子)
【旬のことば】
虹 これから夏にかけて夕立の後に多く見られ水滴が反射してできるもの。月明かりに浮かぶ淡い虹を「月虹」、霧の中にかかる白い虹を「白虹」といい、幸せの兆しや人生の転機などといわれています。
中国では漢字の虹が虫編なのは、虹は蛇や龍など水神と同一視していたことからきています。
【旬の味覚】
雨前茶(うぜんちゃ)清明のころに摘んだお茶で、虹が現れはじめるこの時期は新茶の季節です。雨前茶より前に摘まれた茶葉を「明前茶」といい、春分前に摘まれた「分前茶」は最上のお茶とされています。
【旬の魚介】
めばる 旬は3月後半~5月。選ぶコツは目が黒く澄んでいて体長20㎝くらいまでが脂がのっています。近年は獲れなくなり、希少価値がついています。塩焼きや煮つけがおいしいです。
みつば 旬は3月~4月。江戸時代に野草だったみつばを栽培しはじめ、春に種を蒔き翌年の春に根付きで収穫していましたが、現在は水耕栽培でいつでも手に入るようになりました。湿ったキッチンペーパーで根や切り口を巻き、全体を新聞紙で包み冷蔵庫で保存すると長持ちします。
主な記念日
- 4月14日 タイタニック号の日
- 4月15日 ヘリコプターの日
- 4月16日 大志を抱く日
- 4月17日 恐竜の日
- 4月18日 発明の日
清明とは? まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
清明の意味や時期、二十四節気と七十二候(初候~末候)で清明の特徴についてご紹介しました。
すべてが生き生きとしてエネルギーがみちあふれている清明ですが、あっという間に季節は変わっていきます。
バランスを取りながら自分らしく過ごしたいですね。
コメント
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