この記事では、緑茶と紅茶の違いについて、次の内容を解説します。
- 緑茶と紅茶の大きな違いは○○だった
- 決定的に違う2つの製造工程
- 効能や成分について
この記事を読むことで、緑茶と紅茶は同じ茶葉からできているのに大きな違いがあることや、成分や効能についても理解できるようになります。
緑茶と紅茶の違い
緑茶と紅茶は、もともと同じ茶葉から作られています。
しかし、それぞれの製造工程のちがいで、味や色、香りが変わり、「緑茶」と「紅茶」という、まったく別のタイプのお茶になってしまうのです。
では、緑茶と紅茶の製造はいったい何が違うのか、順番に解説していきますね。
大きな違いは発酵だった
緑茶と紅茶の製造工程の大きな違いは発酵の度合いです。
それぞれの発酵については、
- 緑茶 発酵させずに作る(不発酵茶)
- 紅茶 完全に発酵させて作る(発酵茶)
- 烏龍茶 途中で発酵を止めて作る(半発酵茶)
緑茶と紅茶は、もとは同じ茶葉でも発酵の度合いで違う飲み物になってしまうのですね。
お茶の発酵はリンゴの変色と同じ原理
ところで、お茶の発酵とはどんなことをするのでしょうか。
一般的な発酵は、微生物の働きで変化することをいいますが、お茶の発酵は通常の発酵とは意味が違います。
- 一般の発酵 微生物によって分解される
- お茶の発酵 茶葉内の成分が酸化する
茶葉はもともと鮮やかな緑色なので、発酵させなければ茶葉本来の色がでて緑茶になりますが、発酵が進むと紅茶やウーロン茶のように茶色になっていくのですね。
紅茶の製造で欠かせない萎凋(いちょう)とは?
発酵茶である紅茶やウーロン茶は、製造工程で欠かせない萎凋(いちょう)という作業があります。
萎凋とは、「生の茶葉を放置して、しおれさせる」工程のことで、その作業によって紅茶ならではの華やかな香りや色合いが生みだされるようになるのです。
萎凋は、最初に発酵を止めてしまう緑茶にはみられない工程であり、紅茶やウーロン茶の製造には欠かせない大切な作業になります。
緑茶の製造は簡単?
緑茶は茶葉をまったく発酵させません。
緑茶の製造の作業で大切なのは、「茶葉を摘んだらすぐに蒸してもむ」ことです。そしてその作業をくりかえし、最後に乾燥させて完了します。
茶葉を蒸す理由は、茶葉は放っておくと発酵がはじまってしまうため、蒸気で蒸して発酵を防いでいるのです。
効能や成分について
緑茶と紅茶は、ほとんど同じ成分で出来ていて、効能もよく似ています。
では、それぞれの成分や効能について具体的に解説していきますね。
緑茶
緑茶は免疫力を上げる栄養素をたくさん含んでいます。
効果があるといわれる栄養素は次の3つです。
- カテキン
- カフェイン
- テアニン
カテキン | 緑茶に含まれるポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用と抗菌作用をもつ |
カフェイン | コーヒー豆などの植物に含まれる苦みを持った成分で、むくみの予防、脂肪の燃焼、冷え性の改善などに効果がある |
テアニン | アミノ酸の一種でリラックス効果があり、ストレスの解消や睡眠の質を上げることで免疫力を上げる効果がある |
紅茶
紅茶も健康的な飲み物として多くの栄養素を含んでいます。
効果があるとされる栄養素は次の3つです。
- タンニン
- カフェイン
- テアニン
タンニン | ポリフェノールの一種で、渋味を感じる成分です。紅茶の役1割~2割の成分がタンニンで、抗酸化・抗菌の作用を持つ |
緑茶と紅茶は同じような成分や効能があり、リラックス効果が期待できます。
ストレスがたまっている時や、ホッとしたい時に飲みたくなる理由がわかりましたね!
緑茶と紅茶の違いは発酵だった
最後までお読みいただきありがとうございました。
緑茶と紅茶は同じ茶葉から作られており、大きな違いは製造工程の発酵の度合いでした。成分や効能もほとんど同じで、リラックス効果があることもわかりました。
気分に合わせて2つの飲み物を楽しんで下さいね。
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