この記事では、立夏(りっか)について次の内容をお伝えします。
- 立夏の意味や2023年はいつ?
- うるう年とは?
- 二十四節気と立夏の七十二候
立夏の意味や七十二候を知ることで、夏のおとずれを告げる立夏とはどんな時季なのかを理解することができます。
立夏(りっか)とは?
立夏とは二十四節気の一つで、夏のおとずれを告げる季節のことです。
青々とした草木が美しく、さわやかな風が吹いて、お出かけにはちょうど良いころです。
2023年の立夏はいつ?
立夏の日付けは毎年同じわけではありませんが、1日前後するだけでほぼ固定しています。
日付けが変わる理由は、うるう年が関係しています。
うるう年とは?
ふつう2月は28日までですが、4年に1度だけ2月が「29日」まである日があり、その年をうるう年といいます。
地球が太陽の周りを1周するのに365日(1年)かかりますが、正確には365.2422日なので、4年(4回公転)の間におおよそ1日分だけ余分になります。
余分な1日分は、2月に「29日」を追加して1年を365日とし、「2月29日」まである年を閏年(うるう年)としています。
【うるう年の計算方法】
- 西暦が4で割り切れる年をうるう年とする。
二十四節気と七十二候
二十四節気と七十二候は、春夏秋冬をさらに細かく分け季節の名前がついています。
二十四節気は1年を24に分け、七十二候は二十四節気をさらに細かく1年を72に分けて旬の草花や生き物、旬の食べ物や行事などが書かれています。
ここからは、夏の二十四節気のひとつである立夏の七十二候(初候・次候・末候)を順番にご紹介します。
立夏【初候】第十九候
【新暦】5月5日~9日
・蛙始鳴(かえるはじめてなく)
(意味)かえるが鳴きはじめるころ。
旬の句
痩蛙(やせがえる) まけるな一茶 是にあり(一茶)
【旬の生き物】
かえる 多くの和歌に登場し、梅雨の風物詩にもなっています。日本でもっとも目にする両生類(43種類)で、体長数センチのものから20センチまで成長する食用のウシガエルまでいます。
傷軟膏に使われるガマの油は、かえるを生薬としています。
【旬の行事】
端午の節句 5月5日が端午の節句になったのは、中国の政治家で詩人の屈原(くつげん)の命日が5月5日だったためです。陰謀に巻き込まれて川に身を投げて死んでしまった彼の死体が魚に食べられないように粽(ちまき)を投じて守ったことから、端午の節句に粽が食べられるようになりました。
【旬の花木】
藤の花 4月下旬から5月上旬に花が開く藤は、万葉集など古くから和歌で親しまれてきました。艶やかで上品な藤の花は愛好者が多く、各地で藤まつりが開催されています。
主な記念日
- 5月5日 こどもの日
- 5月6日 国際ノーダイエットデー
- 5月7日 博士の日
- 5月8日 世界赤十字デー
- 5月9日 アイスクリームの日
立夏【次候】第二十候
【新暦】5月10日~14日
・蚯蚓出(みみずいずる)
(意味)みみずが土の中から出てくるころ
旬の句
ほととぎす 鳴くやさ月のあやめ草 あやめも知らぬ 恋もするかな(古今和歌集)
【旬の生き物】
みみず みみずは日本の夏の訪れを告げ、畑の土を豊かにする上でも欠かせない生き物です。名前の由来は手足もなく目もないその姿の「目見えず」からつけられています。漢方では解熱や気管支を広げることで咳をやわらげる効能があります。
【旬の行事】
長良川の鵜飼い開き 5月11日は13000年の歴史がある長良川の鵜飼い開きの日。夜の川に、かがり火をつけた鵜舟が何艘も現れ、舟上にいる鵜匠が巧みに10羽~12羽の鵜を従えます。
【旬の果実】
いちご 旬は5月~6月。1日10粒食べたらビタミンCがたっぷりとれ「カゼ知らず」といわれています。イチゴはフルーツと思われていますが、栽培上は野菜です。ヘタをとってから洗うとビタミンCが流れてしまうので、洗う時はヘタをつけたままで洗ってください。
主な記念日
- 5月10日 愛鳥の日
- 5月11日 長良川の鵜飼い開きの日
- 5月12日 ナイチンゲールデー
- 5月13日 愛犬の日
- 5月14日 温度計の日
立夏【末候】第二十一候
【新暦】5月15日~19日
・竹笋生 (たけのこしょうず)
(意味)たけのこが出てくるころ
旬の句
月斜め 筍竹に ならんとす(漱石)
【旬の野菜】
たけのこ 漢字で書く時は「筍」、または「竹の子」とします。古事記にも登場し日本では古来から食べられています。食物繊維が豊富でヘルシーですが、堀った直後からえぐみが増加するため、できるだけ早く調理するのがコツです。
【候のことば】
旅の日 1689年に松尾芭蕉が「奥のほそ道」を詠む旅に出た日。出発地点は江戸・深川で、東北・北陸を巡り、旅の終点は岐阜県の大垣でした。その距離は2400キロで150日も費やしたといわれます。
「閑さや 岩にしみ入る 蝉の聲」(松尾芭蕉)
【旬の行事】
葵祭(あおいまつり)5月15日京都の下鴨神社と上賀茂神社で行われます。平安時代から行われていた祭で路頭の儀と呼ばれる大行列です。平安時代の装束や牛車、葵の葉が飾られます。
主な記念日
- 5月15日 沖縄本土復帰記念日
- 5月16日 旅の日
- 5月17日 生命・きずなの日
- 5月18日 国際親善デー
- 5月19日 ボクシングの日
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立夏とは? まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
立夏の意味や時期、立夏の七十二候(初候・次候・末候)、うるう年についてご紹介しました。
緑が美しい立夏のころは、早起きして清らかな空気を思いきり吸ってみませんか?
コメント
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