【親の介護】年金で入れる施設は?特別養護老人ホーム/在宅で暮らす方法/グループホーム

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「1人暮らしの親を施設に入れたいけど、お金が払えるか心配・・。」

「親が施設を拒否しているけど、どうしたらいいのか・・。」

私はケアマネージャーとして今までたくさんの施設入所の相談に応じてきました。

この記事では、【親の介護】年金で入れる施設は?特別養護老人ホーム/在宅で暮らす方法/グループホームについて解説します。

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【親の介護】年金で入れる施設は?

親の年金だけで入れる施設はあるのでしょうか。

今までケアマネージャーとして多くの施設を探すお手伝いをしてきました。

入所したいと思う施設が見つかっても、費用が高すぎて親の年金だけでは払い続けることができないということがよくあります。

高齢施設はたくさんありますが、実際には自由に施設を選べるほどの収入がある高齢者はわずかしかいません。

特別養護老人ホーム

安い年金でも入れる施設はありますか?

年金が少ない方でも入所できる施設は、特別養護老人ホームです

特別養護老人ホームは所得によって施設の費用が決まり、毎月かかる費用は5万円~15万円くらいです。

ただ待機者が多くて条件もあるので、すぐに入所することができません。

入居の条件

特別養護老人ホームの入居の条件

  • 要介護3以上。
  • 特例で認められた要介護1~2の方。
  • 特定疾病が認められた40歳~64歳(要介護3以上)。
特定疾病は16種類                              がん末期(医師が判断したものに限る)、関節リウマチ筋萎縮性側索硬化症、後縦靭帯骨化症、骨折を伴う骨粗鬆症、初老期における認知症(アルツハイマー症、脳血管性認知症)、進行性核上麻痺、パーキンソン病関連疾患、脊髄小脳変性症、脊柱管狭窄症、早老症(ウェルナ―症候群)、多系統萎縮症、糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症、脳血管疾患(脳梗塞、脳出血等)、閉塞性動脈硬化症、慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎等)、両側の膝関節または股関節に著しい変形を伴う変形性関節症
*特例で認められた要介護1・2                            認知症・知的障害・精神障害・家族などによる深刻な虐待・単身世帯などの、やむを得ない事情で在宅生活を続けることが困難な要介護1・2の人も、特別養護老人ホームの特例入所が可能である。

・特別養護老人ホームは、必要性の高い申込者から優先で入所できます。

特別養護老人ホームの特徴

特別養護老人ホームは、常に介護が必要で在宅生活が困難な場合に入居できます。

  • 費用が安い(所得により軽減あり)
  • 原則要介護3以上(状況によっては要介護1~)
  • 認知症でも入居できる
  • 看取りは特別な医療処置がなければできる
  • 入居金はない(初期費用は0円)

特別養護老人ホームは、弱者救済の使命があるので、困っている人を優先的に助けるしくみになっています。

なので、親の国民年金だけでも支払うことができるようになっています。

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在宅で暮らす方法

1人暮らしの親が施設を嫌がるので困っています。

あなたの親がどうしても施設に入所することを拒否する場合は、在宅で暮らす方法もあります。

体が不自由になった親を一人で家に置いておくのは、家族としてはとても心配です。

しかし、本人が施設は絶対に入らないという思いが強ければ、無理やり入所させるわけにはいきません。

最近では、往診医や訪問看護ステーションも増えているので、病気を抱えていても最後まで自分の家で暮らすことは可能です。

家族が遠方に居る場合や事情があって介護ができない場合でも、介護保険のサービスを利用すれば身の回りの世話を手伝ってくれます。

介護保険のサービスを利用しながら一人暮らしを続ける場合は、本人や家族が困らないようにケアマネジャーがケアプランを作成して、生活が整うようにサービスの調整などを行います。

【具体的な方法】

(例)

  • 1日に数回ヘルパーに訪問してもらう
  • デイサービス利用
  • 往診
  • 訪問看護の利用
  • ショートステイ利用
  • ボランティア(ゴミ出しなど)

*介護保険のサービスについてはこちらの記事を参考にして下さい。

➡「親の介護」介護保険の申請とサービスの種類は?利用できる人やケアマネジャーの役割について

在宅が難しい場合は?

どんな親でも在宅で暮らせるの?

介護保険のサービス利用しても、在宅で暮らすことが難しい場合もあります。

少しの時間でも1人で過ごすことができない場合や認知症状がある時は、常に誰かの見守りが必要になってきます。

すぐ近くに家族が住んでいる場合は見守りができますが、家族が遠方に住んでいる場合は、家族が泊まりに来たりショートステイを利用して、常に誰かの見守りがある方法を考える必要があります。

しかし介護の期間が長くなると家族も疲れてくるので、ずっとこの方法で介護することはおすすめできません。

家族が介護に疲れて共倒れにならないためには、最初から介護する期間をある程度決めてから始めることも大切です。

*介護の疲れに関してはこちらの記事がおすすめです。

➡「親の介護」いつまで続くの?疲れが原因で起こる問題と知っておきたい3つのポイント!

グループホームとは?

認知症状がある場合は、グループホームの入所を検討することがあります。

グループホーム(認知症対応型共同生活介護)とは、認知症の高齢者が家庭にいるような環境の中で介護を受ける施設です。

【入所について】

  • おおむね身の回りの簡単なことができて共同生活を送ることに支障がない人が対象です。
  • グループホームのある地域の自治体に住民票がある人だけが入居できる。
  • 別の自治体で暮らす親を呼び寄せて、子の暮らす自治体にあるグループホームに入れることはできない。
  • 一緒に料理を作ったり掃除や洗濯などの家事に参加しながら共同生活を行う。
  • 医療依存度が高くなってくると住み続けることは難しくなる。

親の施設入所については、本人はもちろんですが家族にとってもとても難しい問題です。

介護の負担が大きくなってくると家族も介護の限界がきて疲れ切ってしまいます。

そうなる前に担当のケアマネジャーに相談して、家族の負担を考えながら親も安心して暮らせる方法を考えていく必要があります。

*施設入所の悩みについては、こちらの記事を参考にして下さい。

➡【親の介護】施設入所に悩む家族に現役ケアマネージャーがアドバイス!

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「親の介護」年金で入れる施設は? まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

親の介護をしている家族自身も、将来自分の老後にお金が必要になります。

なので親の介護にかかる費用は、できる限り本人の年金で払えるような方法をケアマネジャーと相談されることをおすすめします。

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