「親の介護」いつまで続くの?疲れが原因で起こる問題と知っておきたい3つのポイント!

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親の介護 親の介護

親の介護に疲れていませんか?

いつまで続くかわからない不安をかかえて、誰にも頼らずに一人で頑張りすぎていませんか?

私も長年親の介護をして困難をのり越えてきました。

現在は介護の経験を活かしてケアマネージャーとして多くの相談に応じています。

この記事では、「親の介護」いつまで続くの?疲れが原因で起こる問題と知っておきたい3つのポイント!について解説します。

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親の介護いつまで続くの?

親の介護は、いったいいつまで続くのか。

1人で親の介護を続けていると心身ともに疲れ果てます。

「もう限界・・」

そう思うことが何度もあると思います。

長年親の介護をしてきた私も何度も経験しました。

ストレスがたまると、怒りのほこ先は立場の弱い親でした。

些細なことに大声で叱ったり、何でもないことでイライラすることが日常茶飯事でした。

本当は、一番つらいのは親だったはず。

親の介護を1人で抱え込まないで誰かに相談をしたり、公的なサービスを最初から利用していれば、もっと穏やかに親の介護ができたに違いありません。

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介護疲れが原因で起こる問題

「親の介護は自分がするのが当たり前、誰にも任せることはできない」

そう思い込んで頑張りすぎていませんか?

介護を続けていると、疲れがたまって精神的に追い込まれてしまうことがあります。

ここでは介護疲れが原因で起こる問題について解説します。

精神的な問題

親の介護はまだ先と思っていても、ある日突然始まります。

介護を続けていると精神的に大きな負担がかかり「介護うつ」と呼ばれるような症状が出ることがあります。

・介護の知識がまったくない場合は、何から手をつけてよいのかわからずパニックになる。                                     ・周りに協力してくれる人がいないと、ひとりで親の介護を背負うことになり精神的に追い込まれる。                                  ・介護疲れを感じるようになると心のバランスが崩れて、誰かと話をすることも嫌になり周囲から孤立しやすくなる。

私もそうでした。

「誰かに話しても、どうせわかってもらえない」

「同情されるのもうっとおしい」

介護の疲れから、すべて悲観的に考えるようになって孤独感が強くなりました。

ストレスがたまっていたんですね。

もっと上手に気分転換をしながら介護をしていたら、親にも優しくできたのにと反省しています。

*ストレス解消法についてはこちらを参考にして下さい。

「親の介護」疲れたらリフレッシュする/ショートステイ/終わりは突然やってくる

身体的な問題

親の介護を毎日していると身体に負担がかかり、膝や腰を傷めることがあります。

・トイレや入浴の介助、移動介助など、1日に何度も行なうことで介護者の体に大きな負担がかかる。                                 ・病院など慣れない場所や外出の付き添いは目が離せず、介助を必要とすることが多いため疲れる。                                  ・夜間にトイレやおむつ交換で起こされることが多いと寝不足になり体の疲れが取れない。

毎日何度も介護をしていると介護者の身体的な負担は大きくなっていきます。

認知症の問題

認知症の親の介護は、症状によって介護者の負担がとても大きくなります。

時には介護者自身も精神的に不安定になって病院通いが始まるくらい疲れ果てることがあります。

・何度も同じ話をしたり、昼夜逆転して夜中に動き出したりすることがある。

・失禁が多くなる。

・介護者に乱暴なことを言ったり暴力を振るう。

認知症の親の介護は、介護者の負担が大変大きいため精神的な疲れから心のバランスを崩すことがあります。

経済的な問題

在宅で介護をする場合は介護保険で利用するサービス費や、おむつ代などの介護用品の費用がかかります。

  • ・介護がいつまで続くかわからないためお金が足りるか不安になる。               ・介護者も仕事を辞めて収入がない場合は、親の年金だけで費用を出せるか将来の不安が大きくなってくる。

親の介護はいつまで続くかわからないので、お金が足りなくなるのではないかという不安が常にあります。

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知っておきたい3つのポイント

親の介護を続けていると次々と問題が起きて、ストレスから逃れることは難しいです。

誰にも頼らずに一人で介護を続けている場合はさらに負担が大きくなります。

「自分がやらなければ」と頑張りすぎると、心身ともに疲れて共倒れになってしまうこともあります。

そして親も、あなただけを頼りにするような環境をつくってしまうと介護者のあなたは、ますます精神的に追い詰められていきます

そうならないために、早めに対策を考えていくことが大切です

ここでは、介護疲れを解消して無理なく親の介護を続けるために知っておきたい3つのポイントをご紹介します。

①相談できる相手を探す

親の介護をひとりで抱えていると心身ともに疲れてしまい、共倒れになってしまうことがあります。

相談できる相手を見つけて、介護の悩みを聞いてもらうことはとても大切です。

身内で親身に相談にのってもらえそうな人がいれば、定期的に会って話を聞いてもらうだけでもずいぶん気持ちが楽になります。

話せる相手が見つからない場合は、地域包括支援センターに相談に行くことをおすすめします。

地域包括支援センターの役割                           包括支援センターには、介護や福祉の専門家が揃っています。地域の高齢者と家族に対する「総合相談支援業務」や、介護保険サービスを利用したい人の相談を受け付けたり、申請のサポートもしてくれます。

専門家に相談することで、今まで抱えていた悩みが解決できて、無理なく親の介護を続けていけるといいですね。

②介護サービスを利用する

介護保険のサービスを上手く利用すれば家族の介護負担を大きく軽減することができます。

介護保険のサービスを利用する場合は、ケアマネジャーと相談して必要なサービスを組んでもらいます。

サービスを利用するようになると、困った時はすぐに専門家の意見を聞くことができるので、1人で抱え込んでいた不安が解消されて楽な気持ちで介護を続けることができるようになります。

*介護保険サービスについては、こちらを参考にして下さい

➡「介護保険」申請方法とサービスの種類は?利用できる人やケアマネジャーの役割について!

 

親の認知症状がすすんで家族が介護することが難しくなった場合は施設を検討する必要があります。

施設に入所させることに罪悪感を抱く介護者もいますが、施設入所は悪いことではなく親や介護者を守るための方法の一つです。

*施設入所については、こちらを参考にして下さい。

➡【親の介護】施設入所の時期はいつ?罪悪感はいらない!

③介護スキルを身につける

介護スキルを身につけると、介護者の体に負担をかけることなく楽に介護をすることができます。

移動や移乗の際に体を支えたり、排泄やおむつ交換などをする時に介護者は腰を痛めることがよくあります。

無理な姿勢で介助すると、介護される親にも負担がかってしまうので、介護スキルはぜひ身につけて下さい。

体の負担を減らすボディメカニクス7つの原理                   ①支持基底面積を広くする

両足を前後・左右の対角線上に大きく開く。

②重心の位置を低くする

膝を曲げて身体の重心を低くする。

③重心の移動をスムーズにする

移動介助は持ち上げないで、水平方向にスライドさせる。

④重心を近づける

要介護者と身体を密着することで重心を近づける。

⑤てこの原理を使う

要介護者の膝や肘を支点にして遠心力を利用する。

⑥身体を小さくまとめる

要介護者に腕や膝を曲げてもらい、身体全体を小さくまとめる。

⑦大きな筋群を使う

腕だけなど一つの筋肉だけでなく、腰・脚・背中など全身の大きな筋肉を一緒に使う。

介護保険の福祉用具をレンタルすることで、本人が自分で動く意欲を引き出せたり、介護者も身体的な負担を軽くすることができます。

*福祉用具レンタルについては、こちらを参考にして下さい。

➡「介護保険・福祉用具レンタル」介護度別に解説!料金やメリットも!

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「親の介護」いつまで続くの?まとめ

最後まで読んで下さりありがとうございました。

親の介護は、一人で抱え込むと精神的に追い込まれて介護を続けることができなくなります。

専門家に相談して利用できるサービスを使いながら、あなたの人生も大切に過ごして下さいね。

*親の介護についてはこちらの本がおすすめです。 

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