この記事では、小正月について次の内容をお伝えします。
- 小正月の意味
- ふつうのお正月との違い
- 伝統的な食べ物と行事について
小正月とはどんな日なのかを理解することで、伝統的な食べ物や行事の準備も心をこめて行うことができるようになります。
小正月(こしょうがつ)とは?
小正月とは、1月15日を中心としたお正月のことです。
月の動き(旧暦)を基準にしていた昔の日本では、満月となる旧暦の1月15日を1年の始まりである正月としてお祝いしていました。
昔の日本人は満月はとてもめでたいと考えていたことがわかりますね。
ふつうのお正月とのちがいは?
ふつうのお正月のことを大正月(おおしょうがつ)とよび、1月1日の元旦のことを指したり、1月1日~7日の「七草粥(ななくさがゆ)」までの期間を指したりします。
次に、大正月と小正月の意味や特徴についてお伝えします。
- 大正月は、年神さまをお迎えするという意味があり、年神さまをお迎えするために大掃除をしたり、しめ縄を張って神さまを待ちます。
- 小正月は、豊作を願うという意味があり、農業や養蚕(ようさん)に関係する行事がおこなわれます。また、小正月にはお嫁さんが里帰りするなど、女性が休める日として「女正月(おんなしょうがつ)」とも呼ばれました。
小正月の食べ物や行事
小正月には、伝統的な食べ物や子どもたちが活躍する楽しい行事がたくさんあります。
【小正月の伝統的な食事】
- 小正月の朝に、小豆を入れた粥「小豆粥(あずきがゆ)」を作り、家族全員で食べます。
小豆は邪気を祓うと考えられ、1月15日の朝に食べるのがよいとされます。「小豆粥」は新年の季語にもなっており「枕草子」や「土佐日記」にも小豆粥について書かれています。
【小正月の行事】
- 農作物を願う「ツクリモノ」「成木責め」「庭田植え」
- 農作物の出来具合や天候を占う「粥占」「豆占」
- 厄よけにかかわる「どんど焼き」「鳥追い」「繭玉」
子どもが活躍する行事がたくさんある
小正月は子どもが活躍する行事がたくさんあります。
【かまくら】雪で作った小屋の中で子供たちが火ばちを囲み、お餅を焼いて食べる楽しい行事です。
【どんど焼き】1月7日を過ぎると、子どもたちが、しめ縄や門松を集め、高く立てた太い竹の周りに積み上げて、小正月の朝にどんど焼き、左義長などで盛大に燃やします。そして年神さまはこの火に乗って帰っていくとされています。
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小正月とは? まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
小正月の意味やふつうのお正月との違い、伝統的な食べ物と行事についてご紹介しました。
子どもたちが楽しんで活躍できる小正月の行事は、これからもずっと続けていってほしいですね。
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