小麦粉と片栗粉の違いは?それぞれの特徴を知って料理に活かす!

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小麦粉 雑記

この記事では、小麦粉と片栗粉の違いについて次の内容をお伝えします。

  • 小麦粉と片栗粉の違いと特徴
  • 小麦粉は薄力粉・中力粉・強力粉の3種類
  • 小麦粉と片栗粉のダブル使いがおすすめ

小麦粉と片栗粉のそれぞれの違いがわかると、使い分けや代用ができるかどうかの判断もできるようになります。

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小麦粉と片栗粉の違い

小麦粉と片栗粉の違いは何となく知っていて、使い分けも何となくしているという方がけっこういるのではないでしょうか。

それぞれの違いがわかれば、調理中に急に足りなくなって、どちらかで代用ができないかな?なんて迷った時も困りませんよね。

小麦粉と片栗粉の簡単な違いについては次の表を参考にして下さい。

小麦粉と片栗粉の違い

原料 用途 おもな成分
小麦粉 小麦 揚げ物・パン・お菓子・麺類・餃子の皮など でんぷん・たんぱく質(グルテン)
片栗粉 じゃがいも 揚げ物・とろみ・生地のつなぎ等 でんぷん
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小麦粉の特徴

小麦粉のおもな特徴は次の3つです。

  • 原料は小麦粉を挽いて粉にしたもの
  • 薄力粉、中力粉、強力粉の3種類がある
  • 水を加えて、こねればこねるほど弾力と粘り気がでる

小麦粉の主成分であるグルテンは、穀物に含まれるグルテニンとグリアジンの2種類のたんぱく質で構成され、こねればこねるほど弾力と粘り気がでるという特徴があります。

パンや麵の生地を作るとき、切れることなく膨らんだり伸びるのは、グルテンのおかげです。

小麦粉には薄力粉、中力粉、強力粉の3種類ありますが、違いはグルテンの含有量です。

タンパク質の一種であるグルテンが、どのくらい含まれているかで小麦粉の名前が変わります。

それぞれのグルテンの量と用途については下記を参考にして下さい。

薄力粉・中力粉・強力粉

グルテンの量 おもな用途
薄力粉 少なく粘りは弱い ケーキなどの洋菓子、天ぷら、お好み焼き
中力粉 中くらいで粘りも中程度 天ぷら、うどん、ドーナツ、中華麺
強力粉 多く粘りが強い パン・ピザ・パスタ

 

 

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片栗粉の特徴

片栗粉のおもな特徴は次の3つです。

  • 原料はじゃがいものデンプンを粉にしたもの
  • 水と加熱するとトロミがでる「デンプンの糊化(こか)」
  • 油で揚げるとサクサクとした食感になる

以前はカタクリの根からデンプンを作っていましたが、カタクリは希少で少量しかとることができないので、今お店で売られている片栗粉は、ほとんどがジャガイモのでんぷんで作られています。

デンプンは、水と一緒に加熱すると膨らんでトロミのある糊状に変化しますが、これをデンプンの『糊化』といいます。

片栗粉は粘度が高いので(小麦粉の約10倍)、トロミをつけたい料理によく使われます。

また、食材に絡みやすく、料理が冷め難いという特徴があります。

小麦粉でもトロミがでるの?

トロミをつけるなら、片栗粉が便利ですが、小麦粉でトロミをつけることもできます。

しかし片栗粉のような強い粘り気はないので、カレーやシチューのようにサラッとしたトロミをつける場合に限ります

あんかけ等の、しっかりしたトロミがほしい料理には小麦粉は向いていません。

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揚げ物は小麦粉と片栗粉のダブル使いがおすすめ!

小麦粉と片栗粉の欠点を補いつつ、ダブル使いでおいしい揚げ物を作ることができます。

ここでは「鶏のから揚げ」のレシピをご紹介します。

【鶏肉のから揚げレシピ】

 

【材料】2人前・鶏もも肉300g

・つけダレ

  • しょう油大さじ1
  • 酒大さじ1
  • 砂糖小さじ1
  • Ⓐ薄力粉 大さじ4 Ⓑ薄力粉 大さじ2・片栗粉 大さじ2
  • おろししょうが 小さじ1
  • 塩ひとつまみ(どちらでもよい)
  • 油 適量
  • レモン

【つくり方】

1.鶏肉を食べやすい大きさに切り、ボウルに入れて調味料を加え手で混ぜる。

2.衣をつける

Ⓐしっとりしたから揚げの衣

薄力粉大さじ4をふり入れ、粉っぽさがなくなるまで手で混ぜ合わせて衣をつける。

Ⓑサクサクしたから揚げの衣

薄力粉大さじ2をふり入れ、粉っぽさがなくなるまで手で混ぜ合わせて衣をつけ、バットに片栗粉大さじ2を広げ、薄力粉を付けた鶏肉の上に片栗粉をまぶす。

3.160~170度に熱した油(2~3㎝)に鶏肉を入れ、上下を返しながら2分ほど揚げる。

4.火を強めて180度程度の油で3を熱し、衣がこんがりしたら取り出して油をきる。

5.お好みでレモンを添える。

 

片栗粉だけで鶏のから揚げをつくると、時間が経つとべたっとして食感が悪くなることがあります。

その原因は、「デンプンの糊化」が影響しています。

一度糊化した後で水分が蒸発したデンプンは、もとの糊化した状態に戻りたいという性質があり、揚げた後しばらくするとベタッとした衣になってしまします。

小麦粉のグルテンは水となじみやすく、加熱前から粘り気があるため、肉と衣がよく絡み、揚げたあとも衣がはがれず時間が経ってもサクッとした状態になります。

小麦粉と片栗粉を上手く利用して、おいしい鶏肉のから揚げを作ってみてはいかがでしょうか。

 

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小麦粉と片栗粉を使い分ける

最後までお読みいただきありがとうございました。

小麦粉と片栗粉の違いと特徴についてご紹介しました。

それぞれの欠点を補い合うことでおいしいから揚げができることがわかりました。       特徴を活かして料理に役立てていただければ幸いです。

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