この記事では、除夜の鐘について次の内容をお伝えします。
- 除夜の鐘の意味
- 108回つく理由は3つ
- 鐘のつき方とマナー
- 除夜の鐘をつく時間
一年間の反省や感謝の気持ちをこめて鐘をつき、すばらしい1年になるように祈りながら除夜の鐘に参加したいですね。
除夜の鐘(じょやのかね)の意味
除夜の鐘とは、大晦日の夜に大きな音で梵鐘(ぼんしょう)をつくことをいいます。
- 除夜とは、大晦日の夜を指す言葉
- 梵鐘とは、お寺にある大きな鐘のこと
除夜の鐘は、新しい気持ちで新年を迎えるための儀式ともいえますね。
108回つく理由は3つ
除夜の鐘は多くの寺で108回つきますが、寺によっては鐘をつく回数が200回以上の場合もあります。
108回つく理由は次の3つになります。
- 煩悩の数が108
- 108は1年間を表す
- 四苦八苦を表す数
では、3つの理由について順番に説明しますね。
①煩悩(ぼんのう)の数
108回つく理由のひとつは、煩悩の数が108であることからきています。
煩悩とは、欲望や欲求、妄念、妄執などです。
②108は1年間を表す
月の数12,二十四節気の数24,七十二候の数72を足した数が108で1年間を表します。
12+24+72=108
③四苦八苦を表す数
四苦八苦とは、「避けることのできない苦しみ」という意味があります。
四苦八苦を取り払うために除夜の鐘をつくという説もあるので、除夜の鐘をつくことで、一年の苦しみや悲しみを取り去って、新しい気持ちで新年を迎えたいですね。
除夜の鐘のつき方とマナー
除夜の鐘のつき方は、お寺によって少しずつ違うことがあるので、お寺の作法に従って下さいね。
ここでは一般的な作法とマナーをご紹介します。
除夜の鐘のつき方(作法)
- 順番が来たら鐘つき堂に上がる
- 鐘をつく前に合掌・一礼する
- 撞木(しゅもく)の縄を後ろに引く
- 数回撞木をゆらしてから鐘をつく
- 次の方に順番をゆずる
鐘をつく時のマナー
- 参拝の前に鐘をつく(「戻り鐘」といって参拝の後は縁起が悪いとされる)
- 鐘を激しくつかない
- 泥酔いの状態でつかない
- 一度鳴らしたら次の方にゆずる
除夜の鐘をつく時間は?
除夜の鐘は、大みそかの深夜23時頃から元旦の1時までつくことが多いようですが、つき始める時間は寺院によって違います。
除夜の鐘をつく時刻は寺院によって違う
- 23時00分~
- 23時30分~
- 23時45分~
- 0時00分~
108回のうち107回は旧年(12月31日)のうちにつき、残りの1回は新年(1月1日)につくという寺院もあります。
大みそかに107回つくのは、1年間の煩悩を消すという意味もありますが、1年間のいろいろな出来事を思い出しながら、感謝や反省をする意味があります。
そして新しい年を迎えてから、新たな気持ちで108回目の鐘をつきます。
*12月の行事
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除夜の鐘 まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
除夜の鐘や108回つく意味、煩悩とは、除夜の鐘のつき方やマナーについてご紹介しました。
除夜の鐘をつきながら一年間の苦しみや悲しみを取り払い、そして新鮮な気持ちで新しい年を迎えたいですね。
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