「初冬」っていつ?読み方と意味・新暦と旧暦の違い・時候のあいさつ

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初冬 季語
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「初冬」っていつ?

この記事では、「初冬」の時期、読み方と意味、新暦と旧暦の違い・時候のあいさつについてご紹介します。

初冬の意味を理解して正しい使い方をしたいですね。

 

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「初冬」っていつ?

「初冬」とは11月10日~12月上旬ごろのことをいいますが、はっきりとした日付はありません。

紅葉が残る11月は、まだ冬という感じではありませんが、なぜ「初冬」と呼ばれているのでしょうか?

大きな理由は新暦と旧暦の違いです。

新暦と旧暦では約1か月のずれがあり、新暦の12月は旧暦では11月となります。

明治6年(1873)に旧暦から新暦に変わりましたが、季節ごとの行事はそのまま残されています。

そのため実際には冬になっていない11月でも、旧暦から使われていた初冬をそのまま使っているわけです。

 

新暦と旧暦の違い

  • 新暦は太陽の動きを中心にして数える(太陽暦)
  • 旧暦は月の満ち欠けを中心にして数える(太陰暦)
  • 約1ヵ月のズレがある
  • 新暦の方が約1ヵ月遅い

 

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初冬の読み方と意味

初冬の読み方 「しょとう」、「はつふゆ」                  意味 冬の初め

 

初冬の別名

初冬は旧暦(陰暦)の別名でもあり、一般的には神無月(かんなづき)と呼ばれていますが、他にもたくさんの呼び方があります。

初冬の別名・異名・異称

  • 建玄月(けんがいげつ)
  • 小春(こはる)
  • 醸成月(かみなんづき)
  • 神誉月(かんなめづき)
  • 神有月、神在月(かみありづき)
  • 神去月(かみさりづき)
  • 時雨月(しぐれつき)
  • 上冬(じょうとう)
  • 初霜月(はつしもづき)
  • 玄冬(げんとう)
  • 雷無月(かみなしづき)
  • 陽月(ようげつ)
  • 大月(たいげつ)

 

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時候のあいさつ文例

11月上旬~12月上旬ごろまでの時候のあいさつは、「初冬の候」を使って書くことができます。

時候とは

時候とは四季折々の気候や、暑さや寒さなどの陽気のことをさす言葉です。

手紙を書くときは、いきなり本題に入るのではなく、四季を表現したあいさつを盛り込むとよいです。

初冬は、現実にはまだ初冬とは言えない時期なので、手紙を書くときは、『暦の上で冬にはいりましたね』という意味になります。

 

・・・の候は一番ていねいな言葉

初冬の候のように、「・・・の候」とつくあいさつは、時候のあいさつの中で一番ていねいな言葉です。

11月はもの寂しさを感じる季節でもあるので、受け取り手が元気がでるような温かい言葉を意識したいですね。

ビジネスや目上の方への手紙、公的な手紙には時候のあいさつは慣例ですが、親しい方への手紙にもぜひ使ってみて下さい。

 

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初冬の候あいさつ例文

「初冬の候」あいさつ例文

  • 拝啓 初冬の候、皆様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
  • 拝啓 初冬の候(初冬のみぎり)、皆様におかれましては、ますますご健勝のことと存じます。
  • 拝啓 初冬の候(初冬の折り)、皆様にはいよいよご壮健のことと拝察いたしております。
「初冬の候」が使える時期                           立冬(11月7日ごろ)~小雪(12月6日ごろ)まで
「初冬の候」は、一番ていねいで改まった印象が強いので、親しい方に送る手紙は、「初冬のみぎり」や「初冬の折り」に変えて使うこともできます。

 

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初冬っていつ? まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。

初冬についてご紹介しました。

季語はなかなか複雑ですが、調べ出すといろんな発見があり奥が深くて楽しいですね。

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